NTT東日本は2019年5月22日、農業とICTの融合による地域活性化や街づくりをめざす新会社「NTTアグリテクノロジー」を設立すると発表した。IoT/AIを活用した高度な環境制御や、環境・生育データ分析による収量予測等を実現する「次世代施設園芸」の拠点を自ら整備し、本拠点で次世代施設園芸のノウハウを蓄積していくことで、農業生産者向けに次世代施設園芸のトータルソリューションを提供していくという。
主な事業内容は、(1)次世代施設園芸ソリューション確立に向けた自社圃場の運営と、(2)「農業生産者への次世代施設園芸関連ソリューションの提供」の2つ。
(1)については、まず2020年度に山梨県中央市に自社圃場を整備。将来的に順次拡大・展開することをめざす。
圃場運営については、次世代施設園芸に関する豊富なノウハウを有するサラダボウル(本社:山梨県中央市、代表取締役:田中 進)と協業し、生産・販売・農業経営を行う。約1haの施設で太陽光型次世代施設園芸により野菜類を栽培。2020年4月以降に生産を開始する。
(2)は、自社圃場においてIoT/AIを活用した高度な環境制御や環境・生育データの分析による収量予測、生産から販売、労務管理や経理等のバックオフィスシステムまでの各業務プロセスのデータの統合・相互連携するシステムを活用するという。自ら活用することで次世代施設園芸関連ソリューションの品質向上とノウハウ蓄積を図り、2020年度から「次世代施設園芸」のトータルソリューションを提供していく計画だ。
■新会社の概要(予定)
(1)会社名:株式会社NTTアグリテクノロジー
(2)本社所在地:東京都新宿区西新宿3-19-2 NTT東日本本社ビル社屋内
(3)事業内容:IoT/AI等による次世代施設園芸関連ソリューションの提供・次世代施設園芸による自社圃場の運営
(4)資本金:4億円
(5)株主:NTT東日本(100%)
(6)設立年月日:2019年7月1日