ソフトバンクは2019年5月8日、2018年度の連結決算を発表した。営業利益は過去最高益の7195億円で、前年度比13%増となった。
法人事業においてはIoTやAIなどソリューション等の売上高が前年度比12%増の1450億円だったとし、今後も同分野は引き続き拡大する予定だとした。
法人事業 ソリューション等売上高は12%増
ソリューションの具体的な事例として、愛知県の有料道路での5G実証実験や橋梁データの解析など、地方自治体向けのビジネスが次々とスタートしていると紹介。
5Gを用いた有料道路での実証実験
橋梁など社会インフラの点検効率化
また、5Gについて代表取締役社長 宮内謙氏は「我々にとっても非常に大きなチャンス。早期に5Gの人口カバー率を90%以上にしたい」と語った。その上でソフトバンクの成長戦略の1つに5Gの拡大を設定し、顧客基盤の拡大を狙っていくとした。
ソフトバンク 代表取締役社長 宮内謙氏
5Gの人口カバー率90%以上を目指す
通信事業の注力分野の1つとして5Gを設定した
続けて、新領域の事業について、トヨタなど数社で協業するMaaS「MONET」や成層圏通信プラットフォーム「HAPSMobile」を紹介。
MONET
HAPSMobile
宮内氏は「我々はこういった新しいテクノロジーについてもどんどん投資をしながらやっていきたい。キーとなるテクノロジーとして非常に大きいのはやはり5G。我々のコア事業である通信事業として、より注力していく」と5G関連の法人向け事業について意欲を示した。