IDC Japanは2019年4月15日、法人向けWANサービス市場シェアと市場予測を発表した。
これによると、2018年の国内WANサービスの市場規模は、前年比6.6%増の5954億円だった。企業の拠点間接続の需要が成熟したなか、クラウドサービスへの新たな接続需要が市場拡大をもたらした。
最大のシェアを獲得したのはNTTコミュニケーションズ(28.7%)。先進技術への積極的な取り組み、グローバルビジネスの積極展開、WANサービスとマネージドサービス、セキュリティサービスなどのワンストップ提供などによる差別化で、シェアトップを維持したという。
これをKDDI(18.0%)、ソフトバンク(14.9%)が追い上げているほか、NTT西日本(12.2%)とNTT東日本(10.4%)も地域市場で高い信頼を獲得しているとのこと。
今後に向けては、「単純な回線販売から、SD-WANや5Gなどの新技術を活用し、企業のさまざまなニーズに対応可能なソリューション型のWANサービスを提供していく必要がある」とIDC Japan リサーチマネージャーの小野陽子氏は指摘している。
国内WANサービス市場 通信事業者別 売上額シェア