NTTコミュニケーションズは2010年5月14日、有馬彰副社長が社長に昇格する人事を発表した。6月18日に開催する株主総会後の取締役会で正式決定する。和才博美社長は取締役相談役に就く予定。
有馬新社長は1973年に日本電信電話公社(現NTT)に入社。NTT東日本取締役、NTT取締役を経て2007年からNTTコミュニケーションズの副社長を務めている。副社長としてはネットビジネス事業を担当し、映像配信サービスなどを拡充してきた。
就任挨拶をする有馬彰新社長(右)と和才博美現社長 |
社長交代の理由について和才社長は、「我々の事業の3本柱である法人ビジネス事業、グローバル事業、ネットビジネス事業のそれぞれが今後の発展に向けて一定の土台ができるなど、足腰の強い筋肉質な企業体質になってきた。連結ベースでの増収も見えてきたことから、このタイミングで有馬新社長にバトンタッチし、また新たな発想でNTTコムグループの持続的な成長を目指してほしいと考えた」と説明した。
これを受けて挨拶に立った有馬新社長は、「誠に身に余ることだが、お受けしたので全力を尽くしたい。当社の事業領域は、技術の変化、マーケットの変化が激しく、最近はその変化も厳しい方向が多い。そういう意味では和才社長が引かれた路線の下で、これからの変化にいかに対応していくかが私の使命」と決意を述べた。