パロアルトネットワークスは2018年8月20日、同社の次世代ファイアウォール「PA-5220」を高知大学が導入したと発表した。
高知大学では従来、複数ベンダーのファイアウォールやプロキシサーバーが混在しており、各セキュリティ製品の役割が把握できず、セキュリティの運用が属人化しているという課題を抱えていた。そこでキャンパスネットワークの再整備にあたり、複雑化した基盤をシンプルに再編成できるPA-5220を導入したとのこと。高知大学では現在、別運用されていた医学部を除くネットワーク基盤をPA-5220で統合していおり、医学部についても2018年内に統合予定だ。
また、選定にあたっては、Office 365などのクラウドサービスを含む認証システムの強化が要件の1つとして挙げていた。高知大学では、PA-5220をコアL3スイッチとして構成することで、Office 365などのクラウドサービスや学術認証基盤に対するシングルサインオンを実装している。
高知大学 研究国際部 学術情報課 課長の山中 敏正氏は、「パロアルトネットワークスの次世代ファイアウォールの導入により、セキュリティの強化、トラフィックの可視化、シングルサインオンの実現といった当初の目的を達成することができた。ネットワークを統合し、校内トラフィックがすべてPA-5220を経由することで、さらなるセキュリティ強化につながると期待している」とコメントしている。