日本通信は2010年5月6日、モバイルキャリア向けのイネーブラー事業であるMCNE(Mobile Carrier Network Enabler)事業に参入すると発表した。その第1弾として地域WiMAX事業者向けのイネーブラー事業を開始する。
日本通信が地域WiMAX事業者向けに提供するのは「共用CSNサービス」。これにより地域WiMAX事業者は基地局システムを自社構築しながら、認証・課金システムをアウトソースすることが可能となり、相互認証や新サービス開発等でメリットを享受できるようになるという。地域WiMAX推進協議会では各地域WiMAX事業者の設備コストや運用コストを低減するため「共用CSN」構想をまとめているが、日本通信のこの共用CSNサービスは地域WiMAX推進協議会の推奨を受けている。
また、日本通信ではMCNE事業の第2弾として、米国のモバイルキャリアとの間で認証・課金システムの提供について協議しており、間もなく試験用システムの提供を開始する段階にあるとのこと。これは、プリペイド型やチャージ型の認証・課金システムを提供するものだという。