アーバーネットワークスは2018年3月5日、1.7TbpsのDDoS攻撃を同社の脅威レベル解析システム「ATLAS」が確認したと発表した。
分散型メモリキャッシュサーバー「memcached」を悪用したリフレクション(反射)/アンプリフィケーション(増幅)攻撃によるもので、米国のサービスプロバイダーが標的にされた。これまでATLASが記録した最大のDDoS攻撃は、2016年の夏にブラジルで起きた650Gbpsで、1.7Tbpsは観測史上最大だという。
ただ、攻撃を受けたサービスプロバイダーは十分な防御機能を備えていたため、機能が停止することはなかったとのこと。
アーバーによれば、インターネットコミュニティーはmemcachedサーバーへのアクセスを停止することで足並みを揃えつつあるものの、まだかなりの数のmemcachedサーバーが稼働しており、これを悪用したテラビット級のDDoS攻撃は今後も続くと考えられるという。
しかし、同社のArbor CloudのようなDDoSミティゲーションサービスを活用するなど、適切な対策を行うことで、今回の規模の攻撃にも十分に対処できるとしている。