NECは2018年2月7日、AIを活用してトラフィックの特徴から様々なIoTサービスを自動分類し、サービス毎にネットワークを制御してネットワークリソースの最適割当を実現するソリューション「Context-aware Service Controller」の提供を開始した。主に通信事業者向けに販売し、今後3年間でグローバルに20社以上への提供を目指す。
これは、NECのAI技術群「NEC the WISE」の1つであるディープラーニング技術を搭載したソフトウェア「NEC Advanced Analytics – RAPID機械学習」を活用したもの。
トラフィックの時系列データからその特徴を抽出し、IoTサービス毎に自動的に分類するとともに、サービスごとのネットワークの利用状況を可視化する。これにより、従来はサービスを分類するためにネットワーク運用者が行っていた事前の設定作業を軽減できるという。また、分類されたサービス毎にネットワークの帯域制御や優先制御が可能なため、最適化されたネットワークを実現できるとしている。
例えば、低遅延な通信が求められる自動車向けサービスと、広帯域な通信が求められる映像系サービスが同じネットワークを利用している場合、トラフィックの特徴から「移動系サービス」と「映像系サービス」に自動で分類し、ネットワークリソースをそれぞれのサービスに合わせて最適に割り当てることが可能とのこと。
「Context-aware Service Controller」の利用イメージ