スカパーJSATは2017年11月21日、次世代海洋ブロードバンドサービスの提供に向けて米KVH社と協業合意書を締結したと発表した。スカパーJSATは、衛生放送のほか、衛星通信事業も展開している。
この次世代海洋ブロードバンドサービスは、海上でのインターネット利用の拡大や船舶のIoT化を見据えたもの。同サービスのサービスインは2018年初頭頃を予定しており、最大伝送速度は下り10Mbps/上り3Mbpsになるという。
スカパーJSATは同サービスの提供に向け、ハイ・スループット・システムを採用した通信衛星(HTS、High Throughput Satellite)の投入を検討しているほか、各種管理ツールや付加価値サービスの提供など、新たなサービスメニューの導入に向けた準備を進めている。
次世代海洋ブロードバンドサービスは、これまで提供してきた海洋ブロードバンドサービス「OceanBB」を改良するものだという。KVHは、OceanBBで用いるアンテナ等を製造してきたほか、衛星カバレッジを補完するローミングパートナーであり、新しい次世代海洋ブロードバンドサービスにおいても引き続き協業する。