NTTドコモとファーウェイは2017年11月2日、5Gの高信頼低遅延通信(URLLC)の屋外実証実験に世界で初めて成功したと発表した。
3GPPとITU-Rが定めるURLLCの条件である32バイト以上のパケットデータ量の99.999%以上の送信成功率、そして無線区間1ミリ秒以下の低遅延を同時に満たしたという。
実験は横浜市みなとみらい21地区で、4.5GHz帯を用いて行われた。都市部を想定し、5G端末を搭載した車両を走行させた状態と、静止させた状態のそれぞれで達成している。
技術的には、端末の通信状況の変化に備えて無線信号を繰り返し送信して高信頼を実現する「自動再送技術」、信号を確実に受信するための「送受信アンテナダイバーシチ技術」、無線区間における遅延を抑える「伝送時間短縮技術」を組み合わせることで、高信頼かつ低遅延の通信を実現したとのこと。3GPPで規格化が進んでいる5G向けの無線インターフェース「5G New Radio(NR)」に近い技術を用いているという。