ワイヤレスジャパン2017/ワイヤレスIoT EXPO 2017IoTで「店舗運営」や「民泊」などをスマート化、構造計画研究所が展示

構造計画研究所のブースでは、3つのIoTソリューションが紹介されている。店舗の“いま”を把握する「ピープルカウンター」、屋内デジタル化プラットフォームの「NavVis」、スマートロックの「RemoteLock」だ。

「勘と経験に頼らない店舗運営を」――。こんな惹句がつけられた「ピープルカウンター」は、店舗・施設の天井などに設置したステレオカメラで、顧客の動線や交通量、滞留時間などを可視化。その分析結果を、売り場の改善や客単価のアップなどに活用できるソリューションだ。

特徴の1つは、センサーの役割を果たすカメラ。PoEに対応しているほか、PCも不要で簡単に設置できるという。また、2つのレンズを備えたステレオカメラで立体視できるため、人の密集、うろつき、影や光の反射などの誤差要因の要因も受けにくいそうだ。データの可視化・集計用のアプリケーションもセットで提供される。

ピープルカウンター
ピープルカウンターのカメラのイメージ(左)と集計画面(右)

2つめの「NavVis」もカメラを活用した店舗・施設向けのソリューションだ。説明員によれば、「ストリートビューの撮影に使われているグーグルカーの屋内版」である。

NavVisのトロリーのイメージ
NavVis M3 Trolleyのイメージ

NavVis M3 Trolleyに内蔵された6台のカメラにより、ストリートビューのような高解像度パノラマ映像で屋内環境を記録。屋内マップ作成からWeb/モバイルアプリの作成までをトータルにサポートする。NavVisで記録された昨年のワイヤレスジャパンの会場の模様が以下の画像だ。

NavVisで記録された昨年のワイヤレスジャパン会場
NavVisで記録された昨年のワイヤレスジャパン会場
http://wj2016kke-navvis.navvis-kke.jp/wj2016_navvis.html

3つめの「RemoteLock」は、クラウドから鍵をコントロールできるWi-Fi対応のスマートロックソリューションである。複数施設の鍵の開閉状況をリアルタイムに管理可能。開錠は、暗証番号を入力して行う。

一時利用者に対して、メールで暗証番号を自動配信することも可能なことから、構造計画研究所は民泊を主なターゲットにしている。海外でも民泊用途で多く採用されており、RemoteLockは米Airbnbのパートナーにも選ばれているそうだ。このほか、データセンター施設などでもニーズがあると見ているという。

RemoteLock
RemoteLockの実物。利用者毎に詳細なスケジュールを設定することもできる

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