日商エレクトロニクスと名古屋大学は2017年3月1日、サイバーセキュリティ分野における共同研究を4月1日から開始すると発表した。サイバー攻撃の脅威を引き起こす不正な動き(振る舞い)のリサーチや、セキュリティ製品の効果的な運用方法の開発などが目的。
日商エレでは従来、マルウエア検体の取り扱いや運営方法に課題があった。一方、名古屋大学では研究対象とする機材の調達が容易ではないという課題があったことから、相乗効果を狙い、今回の産学連携に至ったとのこと。共同研究の第一弾として、日商エレが国内初の代理店契約を締結したVectra Networks社のXシリーズを用い、高度なサイバーセキュリティ脅威に対する効果的な運用方法を開発する。また、技術協力だけでなく、セキュリティアナリストの育成、インターンシップなど学生-企業間の人材交流も予定している。