「新しいビジネスを創造するには、今が絶好のタイミング」。こう語るのは、ソフトバンクグループ代表取締役副社長のニケシュ・アローラ氏だ。
その理由について同氏は、「ここ数年でコネクティビティが社会インフラとして整った。これからは、それを基盤に身の回りのモノを全てつなぎ、新しいビジネスを破壊的に創造する時代になる」と説明する。
ソフトバンクグループ代表取締役副社長のニケシュ・アローラ氏 |
コネクティビティを基盤に新たなビジネスが拡大社会インフラの中でも、コネクティビティは直近10年で最も進化したインフラの1つだ。何か知りたいことがあれば、私たちが常に携帯しているスマートフォンのブラウザでGoogleを開き、いつでも簡単に調べることができる。
「10年前はほとんどの場所にコネクティビティはなかった。しかし、いまや先進国へ行けば、おおよその場所で十分な帯域と通信速度を備えたネットワークがあり、様々なものに簡単にアクセスできる」(アローラ氏)
コネクティビティの発展により登場した新しいビジネスは、Googleの他にもFacebook、自動車配車の「Uber」、メッセージングアプリの「WhatsApp」「LINE」「Viber」など沢山ある。アローラ氏は、「これらのビジネスは、コネクティビティがなければ存在しなかった」と言う。
その上で、「コネクティビティをベースとした新しいビジネスは、まだ始まったばかりだ。今はまだ、人と人を繋げたに過ぎないが、今後は全てのモノを繋げるチャンスが広がっている。世間ではこれをInternet of Thingsと読んでいるが、私は “a simple extrapolation of the creation of these utilities” と表現する」(アローラ氏)と続ける。
※these utilities:通信ネットワークなどの社会インフラ