ノキアソリューションズ&ネットワークスは2016年2月12日、エネルギア・コミュニケーションズ(エネコム)とG.Fastの商用展開を開始すると発表した。
エネコムは2016年6月から中国地方で、G.fast技術を用いた1Gbpsサービスを提供する予定。日本でのG.Fastの商用展開は、これが初めてになるという。
G.Fastは、メタル回線向けの高速ブロードバンド技術。ベル研究所が開発したベクタリング技術を搭載するノキアのG.fastソリューションは、クロストークによる干渉を効果的に低減でき、1Gbpsに近いスピードを実現可能だという。
ノキア グローバルエンタプライズ&社会公共事業本部統括の大倉直樹氏は、「FTTHのフル展開が複雑すぎたり、コストがかかりすぎたりする地域において、G.fastが優れた方法であることが証明されつつある」とコメント。そのうえで、光ファイバー並みのスピードをメタル回線で実現することになるエネコムは、「競争の激しい日本市場において高まるブロードバンドへのニーズに対応することができる」としている。