東日本旅客鉄道(JR東日本)は、山手線エリア内の全36駅にSDNを導入した。NECが2015年10月27日に発表した。
JR東日本はこれに先立ち2014年3月、東京駅にSDNを用いた「駅構内共通ネットワーク」を導入している。東京駅でその導入効果が実証できたことから、山手線全駅および山手線エリア内の中央線の各駅にもSDNを活用した駅構内共通ネットワークを導入することにしたという。
すでに今年3月までに全36駅において順次使用が始まっており、ネットワーク機器の増強や監視機能の強化などを10月に完了する予定。採用した製品はOpenFlow対応の「UNIVERGE PFシリーズ」で、東京駅を含めた全駅合計でSDNコントローラ20台、SDNスイッチ174台を導入している。
また、各駅の駅構内共通ネットワークは、光ファイバーケーブルでリンク状に接続されており、複数駅の駅構内共通ネットワークを一元管理可能になっている。
JR東日本はSDNの導入により、ネットワークの構築・変更を柔軟かつ迅速に行えるようにするとともに、公衆無線LANサービスやロッカーの空き状況の情報提供といった新サービスをスピーディに展開していきたい考えだ。