POSレジやラベル製品の製造・販売を行う寺岡精工は、A10ネットワークスのADC「Thunder 1030S ADC」を採用した。2015年4月8日、A10ネットワークスが発表した。
今回の導入は、従業員3300名が利用するコミュニケーションインフラの見直しに伴うもの。寺岡精工では、全国の拠点やグループ企業との連携強化を目的に、IBM Notes/DominoのバージョンアップとWebアプリケーション化などを行うのに併せて、ネットワークインフラのパフォーマンス向上のため新たなADCの導入を決定。
「急な仕様変更や追加の需要に応えられるパフォーマンスと柔軟性の高さ」「多くの機能を備え、かつその全てをオールインワンで使用できるライセンス体系」などを理由に、Thunder 1030S ADCを選定したという。
寺岡精工のネットワーク構成イメージ |
寺岡精工では現在、IBM Notes/DominoやActive Directory フェデレーション サービス(ADFS)などの負荷軽減をThunder 1030S ADCで行っている。この際には、HTTP圧縮やTCP/IPの最適化、SSL処理のオフロードといったThunder 1030S ADCの機能も利用しており、特にHTTP圧縮機能によって、HTMLやJavaScriptのアプリケーションのレスポンスは約10分の1まで改善されたという。
また今後は、SSL対応Webサイトの暗号化通信を可視化・検査するSSLインサイト機能や、ディザスタリカバリ用にGSLB(Global Server Load Balancing:広域負荷分散)などの機能も活用していく予定とのこと。
寺岡精工 ビジネスサービス部 インフォメーションサービス課 係長の夏堀貴仁氏は、「ThunderシリーズのADCはロードバランサーという言葉から思い浮かべる古いイメージとは違い、非常に多機能で、全ての機能を活用しても十分応えてくれるだけの高いパフォーマンスを持っている。一番驚いたのは、難しい設定をしなくても充分効果的にアプリケーションの高速化が行えたこと」とコメントしている。