SDN導入企業はすでに3割近く――IDCがSDNの国内動向調査結果を発表

「SDNは検証段階から実用期に入っている」――。IDC Japanが2015年2月4日に発表した国内SDNベンダー動向調査結果から、国内企業はすでに明確な目的に沿ってSDN導入を進めていることが明らかになった。

これによると、DC/サーバールームにおいては11.3%、企業内WAN/LANにおいては10.8%の企業が、SDNを「すでにネットワーク全体に導入した」と回答している。「一部には導入した」も含めると、回答企業の3割近くがSDNを実際に導入している。この結果を受けてIDC Japanは、「一般企業のSDNの導入意向も高く、顧客層も大規模データセンターから一般企業へと拡大を始めている」と指摘している。

企業のSDN導入/検討状況
企業のSDN導入/検討状況

また、SDNソリューションについては、ベンダーごとにアプローチの違いや特徴的なユースケースが明確になってきているという。

「SDN技術やアーキテクチャの導入で先行しているデータセンターネットワークにおいては、シスコシステムズのACIが、アプリケーションの要件を、ポリシーをベースにしてネットワークに自動的に適用するアプローチであるのに対して、ヴイエムウェアのNSXは、マイクロセグメンテーションの実現によって仮想環境下に適したセキュリティを具現化している。また、ミドクラは、迅速に拡張性高くかつ廉価にオープンソースをベースにしたクラウドインフラストラクチャを構築する需要に応えるべく、OpenStackとの親和性の高いソリューションとしてアプローチしている」

一方、企業ネットワーク向けのSDNにおいては、「NECが先行しており、数多くの導入事例によってさまざまな企業ネットワークの課題解決にSDNが適用できることを示している」という。

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