アカマイ・テクノロジーズが2015年1月29日に発表した「インターネットの現状」セキュリティレポートによると、2014年第4四半期に発生したDDoS攻撃の件数は、前年同期の約2倍に増加している。
増えたのはDDoS攻撃の件数だけではない。DDoS攻撃の平均ピーク帯域幅も、前年同期と比べて52%上昇した。また、100Gbps以上の攻撃も、前年同期の3件から9件と増加している。
さらに、DDoS攻撃請負い業者(DDoS-for-hire)のサービスが幅広く普及したことで、攻撃手段にもイノベーションが起きているという。低レベルの攻撃者が、DDoS攻撃請負い業者のサービスを活用し、複数の攻撃手法を組み合わせた「マルチベクトル攻撃」を簡単に行えるようになったのだ。このため、2014年第4四半期に観測されたDDoS攻撃のうち、44%以上がマルチベクトル攻撃となっており、前年同期より88%増加したという。