ファーウェイがLTE-Advanced向けに提供する「フロントホール」とは?

LTE-Advancedの展開に合わせて、採用が進むと見られているのが、基地局制御部を集中設置するネットワークアーキテクチャ「C-RAN」である。ファーウェイはこのC-RANの構築を効率化する「フロントホール」の展開を開始している。

ファーウェイが、新ソリューション「フロントホール(FrontHaul)」の日本での展開を開始した。これは、LTE-Advancedでの導入が見込まれるC-RAN(Centralized-RAN)の構築を効率化するものだ。

携帯電話基地局に設置される無線装置は一般的に、(1)基本的な信号処理を行うBBU(Base Band Unit)と、(2)アンテナとBBUの間に接続されて復変調や送信電波の増幅を担うRRU(Remote Radio Unit)の2つのユニットで構成されている。

C-RANは複数の基地局のBBUを1カ所に集約し、基地局にはアンテナとRRUのみを配置する新タイプのネットワーク形態で、日本でもWireless City PlanningがAXGP網において「クラウド基地局」の名称で導入している。

C-RANには、基地局の小型・軽量化が図れるほか、LTE-Advancedの技術要素であるキャリアアグリゲーション(複数の搬送波を束ねて高速化を実現する技術)やeICIC(極小セルとマクロセル間の干渉を回避する技術)などで必要となる基地局間の連携制御が容易に行えるなどの利点がある。このため国内の携帯電話事業者も導入を検討している。

月刊テレコミュニケーション2014年6月号から一部再編集のうえ転載(記事の内容は雑誌掲載当時のもので、現在では異なる場合があります)

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