携帯基地局や放送設備、金融取引所、電力制御システムなど多くの重要インフラはGNSSを時刻源とし運用されている。欧州や中東で日常化するジャミングやスプーフィング、あるいは過密な都市部で生じるマルチパス(反射・回折波)によりGNSS信号が劣化し、時刻精度も劣化する。それが重要インフラの不具合や停止を招く事態は「いまそこにある危機」と考えられるようになってきた。
古野電気は、障害や妨害のある中でも正しい時刻を維持・供給できるGNSS受信機とはどうあるべきかを考え続けてきた。
「高精度なのは当たり前。その先にある“価値”をいかに高めるかに注力する。それが開発の指針です」
こう語るのは、GNSS受信機メーカー・古野電気の橋本邦彦氏(システム機器事業部 開発部 開発2課 主幹技師)。同社がたどり着いたその“価値”とは、いかなるときも正しい時刻を守り抜く堅牢性と抗堪性であり、それを具現化するのが「5つの防御線」である。この9月、ノルウェー北部のアン島で行われた「ジャマーテスト」でも有効性が確認され、世界市場投入に向けた準備が進んでいるという。













