アカマイ・テクノロジーズは2013年9月13日、福島県が同社の「Aqua Webエクスペリエンス・ソリューション」を正式採用したと発表した。Aquaは、13万台以上のサーバーからなるアカマイのプラットフォームを活用することで、Web体験を向上させられるサービス。
福島県がAquaの利用を開始したのは、東日本大震災の発生直後。震災後、世界中からWebサイトへのアクセスが集中し、3月15日未明にはサーバーがダウンする事態が発生するなどしていた福島県に対して、アカマイが「東日本大地震 緊急配信無償提供プログラム」を申し出たのがきっかけだ。
「震災直後、ホームページの運用をどのようにしようかと悪戦苦闘しているなかアカマイからの提案があったときはまさに救世主だと思いました。アカマイのソリューション導入後に2460万回(通常の15倍以上)ものアクセスを記録した日がありましたが、問題なく情報提供を行うことができました」と福島県 企画調整部 情報政策課 主任主査 遠藤仁氏はコメントしている。
東日本大地震 緊急配信無償提供プログラムによるサービス提供は2011年を以って終了したが、福島県ではホームページの安定した運用が今後も災害対策として必要と判断し、正式導入することにしたという。