SPECIAL TOPICAIネイティブ時代の通信インフラに不可欠な「Trusted Connectivity」

AIが社会機能の中核を担う「AI Native Society」へ──。その実現を阻むのは、AIによる判断スピードの加速、連鎖的リスク、リソース逼迫、AI格差の4つの課題だ。海底から地上、宇宙まで一気通貫の総合力を強みに、NECはこれらの課題に「4つの信頼」で構成されるTrusted Connectivityで応え、通信インフラを「信頼される社会基盤」へと進化させる。

AIが社会機能の「中核」を担う時代へと移行しつつあるが、その未来にはどんな世界が待っているのか。

「それは、人々の暮らし、企業活動、社会インフラの中で、私たちが意識することなくAIが当たり前に機能し、価値を生み出し続ける世界です」。こう語るのは、NECの佐藤崇氏だ。NECでは、このAIが「当たり前」となる世界を「AI Native Society」と捉えているが、その実現に向けて、通信インフラは「4つの課題」を乗り越える必要があるという。

NEC Corporate SVP 兼 ネットワークソリューション事業部門長 佐藤崇氏

NEC Corporate SVP 兼 ネットワークソリューション事業部門長 佐藤崇氏

第1の課題は「AIによる判断スピードの加速」だ。「AIの超高速な判断により、社会のあらゆるシステムがリアルタイム、かつ、自律的に稼働しようとしています。しかし、通信がそのスピードに追従できないことによって、待機時間がAIの圧倒的な処理速度を相殺してしまう事態が起こりえます」と佐藤氏は説明する。

一例が、AIによる最適化が進む工場だ。通信がボトルネックとなり、ロボットやAGVなどで微小な待ち時間が蓄積するといったケースである。「1つひとつはコンマ数秒でも、24時間稼働する無数の機器における遅延の蓄積が影響を与え、結果的に目指した生産性が達成できないことも考えられます」

第2の課題は「連鎖的なリスクの発生」である。「交通網、電力網、通信網がAIによって密結合された世の中では、1つのセンサーの障害や局所的なサイバー攻撃が発生すると、その影響が社会全体へ連鎖的に拡大し、ダメージを与えます。このAI社会においては、1箇所の局所的な異常であっても大規模な問題につながる脆弱性が内在している、と我々は考えています」

第3の課題は「物理的リソースの逼迫」である。「AIが大規模な演算を行うことで、そこにかかる消費電力も大きくなってきます。先々には、複数のAIエージェント間の連携は指数関数的に増えていきますので、電力だけに限らず、ネットワークも含めたAI関連のリソースが多く消費されると考えています」

そして第4の課題が「AI格差の拡大」である。「通信インフラが脆弱な地域においては、AIはあるものの、思うように活用が進まないことも考えられます。こういった格差が、国家や企業の競争力を根本から削ぐ形になり、社会全体の発展の阻害要因になると捉えています」

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