ワイヤレスジャパン×WTP 2026では、次世代無線LAN規格である「Wi-Fi 8」(IEEE 802.11bn)に関する展示も見られる。
11bnの標準化完了予定時期は2028年とまだ先だが、チップセット開発はすでに本格化。標準化が前倒しで進むという見通しもあり、2026年内にも信号解析やテストの需要が顕在化するのは確実だ。
そうした需要に応えて、ローデ・シュワルツ・ジャパンは早くも、Wi-Fi 8シグナリング対応テスタや信号解析ソリューションを市場投入。同社ブースで展示している。

Wi-Fi 8の技術評価にも対応するワンボックス・シグナリング・テスタ「CMX500」
Wi-Fi 7/8の特徴的な技術評価に対応
Wi-Fi 8は、超高スループットを目指したWi-Fi 7(11be)とは性格を大きく異にする規格であり、「超高信頼性(Ultra-High Reliability:UHR)」の実現を目指している。
そのため、320MHzの最大チャネル帯域幅や最大8の空間ストリーム、78.125MHzのサブキャリア間隔、4096QAMの高次変調方式といった11beの物理層パラメーターをそのまま維持。そこに、分散トーンリソースユニット(DRU)、長距離通信強化(ELR)や不均等変調(UEQM)、マルチアクセスポイント協調、動的サブバンド動作(DSO)などの新たなPHY/MAC機能を加える。
例えば、DRUは、トーンを広い帯域幅に分散させることでアップリンク(UL)OFDMA伝送の登り送信パワーを改善。ELRは、ULとダウンリンクの間のリンクバジェットの不平衡を解消する。
こうした各種機能によって、Wi-Fi 8は高密度環境やマルチユーザー環境における伝送性能が大幅に向上する。つまり、製品開発・検証においては、複数ユーザー/複数チャネルの相互影響を測定することが重要になる。ローデ・シュワルツが提供するIEEE 802.11bn UHR/Wi-Fi 8信号解析ソリューションである「FSWX」(シグナル・スペクトラム・アナライザ)や「R&S SMW200A」(ベクトル信号発生器)は、こうした次世代Wi-Fi信号の解析・評価を可能にする。

シグナル・スペクトラム・アナライザ「FSWX」(上)と、ベクトル信号発生器「R&S SMW200A」
また、同社ブースに展示されているワンボックス・シグナリング・テスタ「CMX500」では、Wi-Fi 7およびWi-Fi 8の特徴的な技術評価が可能だ。こちらも、すでにWi-Fiチップセットを開発する複数メーカーで活用されているという。








