Coltテクノロジーサービス 代表取締役兼アジア営業担当バイス・プレジデントの大江克哉氏によれば、同社は最近、「成長エンジンの再定義」と「営業組織の二系列化」という大きな変革を実行したという。背景にあるのは、世界的なAIデータセンターの建設ラッシュと、それをつなぎ合わせる国際ネットワークへの需要増だ。

Coltテクノロジーサービス 代表取締役兼アジア営業担当バイス・プレジデントの大江克哉氏(左)と、
アジア セールスエンジニアリング&プロダクトマネジメント本部長のミッチェル・モルダー氏
2023年に米Lumen Technologiesの欧州・中東・アフリカ(EMEA)事業を買収したことで、Coltは自社のグローバルネットワークに、EMEA主要都市のネットワークや大西洋横断ケーブルなどを加えた。
だが、ハイパースケーラーやAI事業者の帯域需要に応えるには、それでも十分ではないという。「Lumen買収によって10本の海底ケーブルを取得したが、さらなる増強が必要」(大江氏)で、大西洋では米国東部とスペインを接続する「Merea」、太平洋では「Juno」を使ったサービスを開始する。
こうしたネットワークインフラの拡張・増強により、北米をベースとするハイパースケーラーのアジアや欧州への進出をサポートする。

グローバルインラフ拡張への投資
東・東南アジアの「ULLルート」、西日本も拡張
インフラ増強はこれだけではない。APAC(アジア太平洋地域)のネットワーク増強も進める。
Coltは金融業界に顧客が多く、JPX(日本取引所グループ)もその1つ。北米や豪州を含むAPACの各取引所や欧州とつなぐ国際回線について「大幅な増強の要望をいただいている」ことから、それらを超低遅延で結ぶ「ULL(Ultra Low Latency)ルートの増強を予定している」(同氏)。

東・東南アジア、日本へのインフラ投資
また、日本国内に関しても従来から西日本エリアのネットワーク拡張を進めてきている。2025年12月には、大阪-福岡間の長距離ネットワークの敷設が完了。さらに、福岡、広島、岡山のメトロネットワーク構築も進めており、広島・岡山は今年6月、福岡は10月に完了する予定だ。
これら西日本ネットワークを既存の東名阪ネットワークと接続することで、ハイパースケーラーに対して西日本への進出ルートを提供する。












