楽天モバイルと楽天シンフォニーは2026年2月26日、O-RAN仕様に準拠したRAN Intelligent Controller(RIC)について、商用ネットワークへの全国展開を完了し、サードパーティー製rAppの統合を進めていると発表した。
RICは、Open RANアーキテクチャーの中核を担う制御基盤で、ソフトウェアアプリケーションを通じて無線アクセスネットワーク(RAN)の性能最適化や自動化を行う。従来はベンダー依存が強かった無線ネットワーク制御をオープン化し、複数ベンダーの機器やアプリケーションを組み合わせられる点を特徴とする。
今回、楽天モバイルはRICアプリケーションを日本全国の商用網に展開し、実運用かつ大規模環境での適用が可能であることを示した。同社によれば、Open RAN技術を用いた完全仮想化の全国規模4G/5G商用ネットワークへのRIC導入としては世界初としている(2026年2月25日時点)。
RIC上では、Non-RT RICで動作するrApp(非リアルタイム制御アプリ)を活用する。米AirHop CommunicationsやオランダFuture Connectionsなどのパートナー企業と連携し、サードパーティー製および自社製rAppの統合を進めている(参考記事:楽天モバイルと楽天シンフォニー、Open RANで自律型ネットワーク「レベル4」世界初認定|BUSINESS NETWORK)。これらのアプリケーションは、予知保全、モビリティ最適化、トラフィック制御、AI支援による意思決定などを担い、人的オペレーションを抑えつつネットワーク品質や信頼性の向上を図る。
なお、今回の成果の一部は、情報通信研究機構(NICT)の委託研究「Beyond 5Gにおける高度RAN基盤を実現するOpen RAN無線通信技術の研究開発」および助成事業「次世代通信に向けたエッジクラウドの高度化技術に関する研究開発プロジェクト」の一環として得られたもの。












