NECは2026年2月27日、同社が提供する通信事業者向けユーザプレーンファンクション(UPF)において、第2世代 AWS Outpostsラックへの対応を開始したことを発表した。合わせて、Agentic AIを活用した自律的なネットワーク運用技術の実証にも成功。NECとAWSジャパンの連携により実現したこれらの取り組みについて、3月2日から開催される「Mobile World Congress Barcelona 2026」のAWSブースで、検証環境を基に構築したデモを交えて紹介する。
AWS Outpostsは、AWSの環境をオンプレミスに拡張するフルマネージド型の製品だ。
NECは、UPFを第2世代AWS Outpostsラックに対応させることで、オンプレミス、クラウド、エッジに加え、 通信事業者のネットワーク拠点内に設置されるAWS Outpostsラック上でも一貫して利用可能となる。トラフィック特性やサービス要件に応じた柔軟な配置設計を実現できる。
発表によれば、NECのUPFは第2世代AWS Outpostsラック上で、CPUコア使用数を全体の2割に抑えつつ200Gbps性能を実現する軽量高性能を特長としている。この軽量性により、第2世代AWS Outpostsラック上で他の処理と共存しやすくなり、ネットワークスライシングやサービスアプリケーション統合など、エッジを活用した低遅延サービスの展開に貢献できるという。
また、NECは今回、6G/5Gコアネットワークの中核機能であるUPFの設計から運用監視までをAgentic AIが自律的に運用する技術を実証した。従来、手動設定で数週間を要していたネットワーク設計から最初のサービス開通までの期間を数時間へ短縮できることを確認。さらに、人手を介さない異常の検知、および自動復旧動作も確認している。
この実証では、AIエージェントを搭載した統合開発環境(IDE)およびコマンドラインインターフェース(CLI)を提供するAWSのAIツール「Kiro」を活用している。












