アイコム、中学校向け「トランシーバーを使った防災教材」を提供開始

無線通信機器大手のアイコムは2026年1月16日、全国の中学校向けに「無線機を使った防災訓練の教育プログラム」を開発し、同社ホームページ上で受付を開始したと発表した。中学教員向けの教材で、免許や資格がなくても交信できるトランシーバー20台をセットにして各校に無償貸与する。

具体的には、無線機の解説動画の視聴(9分)から始まり、ロールプレイング形式の防災訓練(20-30分)と訓練後のレビュー(5分)を行う3部構成。教員は1コマ(50分間)で終えることができる。防災訓練中の生徒の連絡手段は、チームごとに4台配布されるトランシーバー。教員も1台持ち、ルール説明などの進行役を担う。プログラムは最大40人程度が参加できる。

このプログラムでは、生徒たちに「避難者の人数や年齢を把握して安全な場所に誘導し、食料を必要分確保する」ミッションが課される。ミッションを完遂するために、「避難者を発見するチーム」「避難者に必要な食事の情報を集めるチーム」「非常食を見つけるチーム」「全体に指示をする作戦本部チーム」の4チームに分かれる。各チームには、「話し方の例」や「必要な情報を記載するメモ欄」が書かれたワークシートを配布する。

その後、教員があらかじめ校舎内に置いておいたA4サイズのカードを探しに、生徒は教室を出る。カードには任務完遂に必要な情報が、チームごとに記載されている。カードを見つけると、生徒同士は「こちらAチームです。1階の廊下で大人5人の<避難者カード>を見つけました。大人5人です」、「こちらBチームです。スタート地点の教室でパン30個の<非常食カード>を発見。30個です」「こちら本部です。Aチームは、教室に戻ってください。教室です」といった具合に、連携を取る。

終了後は、参加者全員でレビューを行う。「もし無線機がなかったどうなっていたか?」「無線機のどんな特徴が役に立ったか?」など、教員が質問を投げかける。生徒に振り返りの場を与えることで、学習内容の定着を図るとしている。

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