スマートデバイスを業務利用するのに必要なツールは、大きく2つに分けることができる。「運用管理」を効率化するものと、「活用」を支援するものだ。
前者は、セキュリティリスクや管理負荷を軽減する。アンチウィルスやWebフィルタリング等のセキュリティ対策と、MDMだ。
これらを使ってスマートデバイス運用の環境を整えたうえで、現場の業務効率化、生産性向上を実現する多様なツールが活躍する。スマートフォンとタブレット端末では用途が異なり、スマートフォンは汎用的な使い方――メールやグループウェア等による情報共有等――が多く、タブレット端末は電子コンテンツを表示し、営業プレゼンや店頭での接客、マニュアルの閲覧に用いるのが主流だ。
これらを整理したのが図表1である。管理者の負荷軽減に役立つ(1)セキュリティ対策と(2)MDM、そして現場活用を目的としたツールについては、(3)スマートフォン向けと(4)タブレット端末向けに分けて、4つのカテゴリ別に最新動向を見ていこう。
図表1 スマートデバイス関連ツールの分類 |