AI・6G時代の「テラbps」開発を加速 キーサイト、250GHz対応VNA投入

キーサイト・テクノロジーは2025年11月28日、パシフィコ横浜で開催された「マイクロウェーブ展(MWE2025)」でメディアブリーフィングを行い、ベクトルネットワークアナライザ(VNA)の測定帯域を最大250GHzまで拡張できる広帯域VNAアクセサリー製品を紹介した。

VNAは、高周波(RF)の伝送特性や反射特性を測定する装置で、主にアンテナやケーブル、フィルター、基板などの電子部品の特性評価に用いられている。

キーサイトでVNA製品を担当する平戸拓也氏は「近年、デバイス評価のニーズが高周波側に伸びてきている。当社ではすでに110GHzおよび120GHzまでの測定に対応する広帯域VNAソリューションを提供しているが、さらに高い周波数を測定したいという要望が多く寄せられていた」と、ソリューション投入の背景を説明した。

平戸氏が特にニーズの高い分野として挙げたのが、AIデータセンターなどで用いられる高速データ伝送装置の開発だ。

「GPU間の接続には224Gbps、448Gbpsといった高速通信が用いられており、将来的には1.6Tbpsや3.2Tbpsへの高速化が見込まれている。こうした超高速ネットワークを構成するデバイスやケーブルの評価にはサブTHzクラスの周波数の測定が必要になる」(平戸氏)という。

平戸氏が期待を寄せるもう1つの分野が、6G用の周波数帯として注目されているサブTHz帯の開発だ。

「6Gでは広い帯域を確保しやすい170GHz/220GHz帯を利用しようという動きがあり、機器開発に必要な部品を評価できるVNAを作ってほしいという要望が多く寄せられている」とのこと。

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