TOKAIコミュニケーションズは2025年10月7日、キャリア・企業向け通信サービス「BroadLine」に新機能「マルチコネクトルーティングオプション(MCRO)」を追加したと発表した。
マルチコネクトルーティングオプション(MCRO)の機能イメージ
同機能は従来のクラウド接続機能を拡張し、オンプレミスとクラウド、または複数クラウド間のハイブリッド接続を容易にするもの。企業においてオンプレミス環境とクラウド環境を併用するケースが増加するなか、ネットワーク運用負荷の軽減やコスト最適化を図る。
BroadLineは、クラウド接続や専用線・広域イーサネット、VPN接続、インターネット接続などを包括する通信サービス群。今回追加したMCROは、その中の「リレーションEthernetサービス」に追加するオプション。同社の通信設備内で顧客のオンプレ拠点とクラウド事業者間、または複数クラウド事業者間における、レイヤー3レベルの相互ルーティングを行う。
同機能は100Mbps~10Gbpsの帯域に対応し、東日本・西日本両エリアに仮想ルーターを標準配備して冗長性を確保。回線とクラウド接続機能を一括で提供するため、契約や請求の一本化、責任分界点の明確化によるトラブル対応の迅速化などが可能になるとしている。
同社は今後、同機能にインターネット網やVPN網など多様なネットワークへの接続を順次追加し、マルチクラウド・ハイブリッド環境の最適化を進める方針。