トレンドマイクロは2012年9月11日、Android搭載のスマートフォン/タブレット端末を狙う標的型攻撃の兆候を始めて確認したと発表した。
確認されたのは、少なくとも2011年6月から行われていると見られる、日本、インド、チベット人コミュニティなどをターゲットにした持続的標的型攻撃「Luckycat」において。開発途中と推測できるAndroid向けの不正アプリを今回発見したという。
発見されたアプリは遠隔操作ツールに酷似しており、リアルタイムに感染端末を操作して識別番号(IMEI)や電話番号などを外部サーバーに送信するなどのコマンドを備えているとのこと。ただし、リモートシェル等の一部機能がまだ実装されていないこと、実際の攻撃に使用した痕跡が確認されていないことから、「proof of concept(POC:実証段階)」と見られるという。