楽天モバイルは2025年7月31日、今後商用展開を予定している5G SA(Stand Alone)の開発および実装のパートナーとして、シスコシステムズ、ノキア、F5を選定したと発表した。今回の戦略的な技術連携により、楽天モバイルのネットワーク機能を大幅に強化し、AIを活用したネットワークの運用効率向上を推進するとともに、国内向け携帯キャリアサービスのさらなる品質向上を図るとしている。
「Rakuten AI Optimism」にて、今回の協業を発表した
楽天モバイルは、 5G SAのコアネットワークにおいて、シスコのモバイルパケットコアポートフォリオを導入する。このポートフォリオにより、5Gサービスのシームレスな展開、AIを活用した運用効率化、ネットワークパフォーマンスの最適化を図り、通信速度や信頼性、トラヒック処理能力などが強化され、ユーザー体験の大幅な向上が期待できるという。
ノキアは、楽天モバイルの5G SA向けに、ユーザー認証/データ管理、シグナリング、分析機能、IMS音声を含むクラウドネイティブネットワーク機能(CNF)を提供する。ノキアのCNFは、マルチクラウドに対応しており、楽天シンフォニーの「Rakuten Cloud-Native Platform(CNP)」および「Rakuten Cloud-Native Storage(CNS)」上に導入される。他のアプリケーションと共通のクラウドインフラストラクチャを活用することで、運用効率の向上などを享受できるとのことだ。
また、F5の「BIG-IP Next クラウドネイティブネットワーク機能」をシスコのモバイルパケットコアポートフォリオに統合し、5G SAコアネットワークの信頼性とパフォーマンスを確保していくとしている。