世界のインターネットトラフィックのうち約2割を処理しているとも言われるCloudflareは、125カ国・330以上の都市にPoP(接続拠点)を配備し、CDN(コンテンツデリバリーネットワーク)サービスや各種のセキュリティ機能を提供するエッジプラットフォームを世界中に展開している。そのネットワーク容量は、実に388Tbpsにも及ぶという。
日本法人のクラウドフレア・ジャパン ソリューションエンジニアリング本部長の髙井浩一氏によれば、日本のPoP数は13。四半期ごとにトラフィックは14%増加しており、国内だけでも「1日に1780億件のリクエストを処理し、4億近いセキュリティ脅威をブロックしている」。
クラウドフレア・ジャパン ソリューションエンジニアリング本部長の髙井浩一氏
そんな同社が、サイバー脅威の最新動向・トレンドなどを定期的に発信している「シグナルレポート」の最新版が先ごろ公開された。日本国内では「特に小売、ゲーム、IT、情報通信業界が標的となっている」(髙井氏)。また、ユーザー企業への調査からは、「お客様のほとんどが、AIによるデータ侵害の高度化・深刻化を懸念している」ことがわかったという。