美和テックが韓国LG U+等と提携、PLC対応スマートメーターなどを国内展開

2012.06.26

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土木・海洋資材商社の美和テックは2012年6月26日、ネットワーク型照明節電ソリューション事業とスマートメーター事業への参入を発表した。韓国企業のソリューションを国内で独占販売していく。

まず照明節電ソリューションについては、韓国の通信事業者LGユープラス（LG U+）の「iLS（インテリジェント照明ソリューション）」を日本で展開する。来日したLG U+ 韓国電力公社ユニットリーダーのユ・ワンジョン氏によると同社は現在、「脱・通信を進めている」という。その脱・通信を代表するソリューションの1つがこのiLSで、韓国国内だけでなく、東南アジアをターゲットに海外展開にも力を入れているそうだ。そして日本では美和テックが販売を担うことになる。

記者説明会ではiLSのデモも行われた

iLSは、いわゆるBEMS（Building and Energy Management System）の一種であり、人感センサーや照度センサーとの連動、時間帯による指定、インターネット経由でのリモート操作などにより、照明を最適に制御することが可能になる。

美和テック環境ソリューション事業部統括部長の原田隆朗氏がiLSの特徴として強調したのはその価格競争力だ。導入費用は200本の照明機器を制御する場合で100万円以内。既設の照明機器で10～40％、AC LED蛍光灯への交換も実施することで55～65％の省エネ効果が見込めるとのことで、投資は「3年程度で回収できる」と原田氏は説明した。

また、iLSは、一般的な「位相調光」ではなく、LG U+が特許を持つ「AC-AC振幅制御」を採用するのも特徴。LED蛍光灯のさらなる長寿命化などが図れるという。

韓国電力への導入実績があるスマートメーター

スマートメーターについては、同じく韓国のロエンケイの「AMI（遠隔検針インフラ）システム」を販売していく。ロエンケイは、「世界で3社しかないPLC（電力線通信）チップメーカーのうちの1社」（原田氏）であり、AMIシステムもPLCの活用が1つのポイントになっている。新たに配線工事などをすることなく、既設の電力線を使って電力使用量などの各種データを収集できる。