ケイ・オプティコムは2012年5月23日、「eo光ネット」ユーザー向けに、タブレットを利用した“暮らし向上サービス”「eoスマートリンク」を6月1日から提供すると発表した。
藤野隆雄社長は、国内のブロードバンドインフラの整備状況がほぼ100%でありながら、約3割が未利用者という実態を説明したうえで、「我々は未利用の方々に超高速のFTTHサービスの魅力を訴求し、既存のeo光ユーザーとともに、FTTHならではの新しい利活用サービスを提供したいと考え、eoスマートリンクを開始することにした」と説明した。
代表取締役社長の藤野隆雄氏 | サービスマネジメントグループ グループマネージャーの福永尊光氏 |
eoスマートリンクは、ケイ・オプティコムのサービス共通基盤「eoスマートリンクプラットフォーム」を利用し、サービス提供事業者の「サービス」「情報」「機器」と「ユーザー」を“スマート”につなぐサービス。「賢くつなげて、暮らし快適」をコンセプトにしている。
「eoスマートリンク」のコンセプト (クリックで拡大) |
サービスマネジメントグループ・グループマネージャーの福永尊光氏は「4つの特長がある」という。(1)サービス事業者が参入しやすいオープンなプラットフォーム、(2)100種類以上のサービスを展開、(3)「eoスマートリンクタブレット」、(4)リーズナブルな価格設定だ。
「eoスマートリンク」のビジネススキーム (クリックで拡大) |
(1)は「eo光」の回線とまとめて決済できる決済機能やECなどのサービス連携機能をはじめとした各種機能を充実させて新規参入障壁を低減。その結果、「大阪市中央卸売市場本場(創鮮会)」や「スターマルシェ」といったオンラインサービス事業に初進出となる事業者との連携も実現した。現在、24社が参画している。
(2)では、「生活情報」「ヘルスケア」「お買い物」「ホームICT」等の8つのサービスカテゴリーに27サービスをラインナップ。交通機関の運行情報等の基本サービスや、同社独自のマーケット「eoアプリマーケット」上のアプリを含めると100種類以上が利用できる。Google Playも利用可能だ。有料サービスは、サービス事業者が設定した料金が別途必要になる。
(3)のタブレットは、9.4インチの大画面タッチパネルとAndroid4.0を搭載したソニー製「Sony Tablet」を採用した。直感的な操作で使える専用画面や音声入力機能など、eoスマートリンク独自の機能を追加したケイ・オプティコム仕様になっている。「eoモバイル3G 光ハイブリッドタイプ」と組み合わせれば、屋外でもお得に利用できる(セット割引キャンペーンを用意)。なお、タブレットについては、将来的にはマルチデバイス化を予定している。
「eoスマートリンクタブレット」は「Sony Tablet」をケイ・オプティコム仕様にした製品 (クリックで拡大) |
(4)については、「eo光ネット」と「eoスマートリンクプレミアムパック」を2年間利用する条件で、eo光ネットの月額4900円(ホームタイプ100Mコース即割適用時)にプラスして月額980円で利用できる。具体的には、タブレットの分割払い(24回)が月額2000円だが、「eoスマートリンクプレミアムパック割引」の月額1320円引きが適用されるため、月々の支払額は680円となる。これと「eoスマートリンクプレミアムパック」の月額300円を合わせて、同980円となる。タブレットの分割払いが終了する25回以降は、eo光ネットの料金プラス、プレミアムパックの月額300円となる。
加入目標について福永グループマネージャーは、「10万加入が損益分岐点になるので、これをできるだけ早く、遅くとも3年以内に達成したい」と語った。