富士通は2012年1月19日、国内外のグループ会社約500社17万人を対象にコミュニケーション基盤を統一し、グループ全体のワークスタイル変革を目指すと発表した。
富士通グループは従来、コミュニケーションツールを各社が独自に導入してきており、様々なシステムが混在しているという。しかし今回、グループ全体でコミュニケーションツールを統一。これにより、シームレスな情報共有やコミュニケーションの活性化などと共に、運用コストの大幅削減を図るという。また、早期にグローバル展開していくため、コミュニケーション基盤にはプライベートクラウドを採用。海外も含めて2013年度までに統一する計画となっている。
導入するコミュニケーションツールは、マイクロソフトのユニファイドコミュニケーション(UC)基盤「Microsoft Lync」やシスコシステムズのWeb会議「Cisco WebEx」などだ。
さらに富士通ではグローバル展開する国内企業向けに、今回の社内実践を踏まえたコミュニケーション基盤ソリューションを提供することも明らかにした。用意するサービスは、現在利用中のコミュニケーション基盤の課題を洗い出し、ベストプラクティスを提案する「導入アセスメントサービス」、システム構成の設計を支援する「システム設計支援サービス」、コミュニケーション基盤の構築をトータルに支援する「システム構築支援サービス」。2013年度末までに500億円の売上を目指すという。