ビジュアルワークスペース「Miro」を提供するMiroは2024年10月31日、AI搭載プラットフォーム「Innovation Workspace(イノベーションワークスペース)」を発表した。
Miroは今年7月に大型アップデートとなる「Intelligent Canvas」を発表しているが(参考記事)、今回発表したイノベーションワークスペースは、2011年の同社創業以来最も重要な革新という。
イノベーションワークスペースは、各分野においてイノベーションのプロセスを加速させる新機能群の包括的な名称。その具体的な機能には、構造化されたデータを扱うためのドキュメント機能とテーブル機能、AIを活用したプロトタイプ機能、カスタマイズ可能なウィジェット、キャンバス上での進捗キャッチアップ機能などがある。
Miroの共同創業者兼CEOのAndrey Khusid(アンドレイ・クシッド)氏は、「イノベーションワークスペースは、チームがプロジェクトの進行中に生じるさまざまな困難や変化を素早く解決し、創造性を単なる思いつきではなく、イノベーションの重要な要素として効果的に活用できるよう支援する、初のプラットフォームです」とコメントしている。
発表では、Miroの採用事例として富士通の全社DXプロジェクト「フジトラ(Fujitsu Transformation)」が紹介されている。イノベーションワークスペースによって、情報の統合や双方向コミュニケーション、AIとの協業などを行い、業務のデジタル化やAIの活用の促進が期待されるという。