ネットワンシステムズは2024年9月27日、データインフラ市場における高帯域幅ソリューションを提供する米Credo Technology Groupとディストリビューター契約を締結し、AIネットワーク基盤に必要とされる「広帯域かつ低消費電力の通信」が実現可能な「HiWire Active Electrical Cable(AEC)」の取り扱いを日本で初めて開始すると発表した。
AIデータセンターの課題の1つとして、消費電力の増加がある。GPUを使用するラックは、従来のCPUを使用したラックと比べて2倍の消費電力が必要であると言われている。Credo社のAECケーブルは、この問題の解決策の1つになるという。
現在、AIデータセンターで使用されているケーブルは光通信ケーブル(AOC: Active Optical Cable)が多いが、Credo社のAECケーブルは銅線ケーブルであるため、AOCよりも安価であり、光信号を電気信号に変換する必要がないため、消費電力をAOCの最大で半分に抑えることができるという。
さらに、従来の銅ケーブル(DAC:Direct Attach Cable)と比較し、AECケーブルは最大で75%細く、設置時の柔軟性と取り扱いやすさが向上しているとのこと。
なお、スーパーコンピュータ「富岳」を運用している理化学研究所計算科学研究センターは、自社のネットワーク基盤としてCredo社のAECケーブルを導入しているという。