ICT総研は2011年10月24日、スマートフォンの電波状況に関する実測調査結果を発表した。調査期間は10月19~23日で、auとソフトバンクのiPhone 4S、および4キャリアのAndroid端末のデータ通信速度を調査している。
まずauとソフトバンクのiPhone 4Sの速度比較だが、首都圏と東海・関西でソフトバンクがauを上回った一方、東北ではauがソフトバンクに差を付けている。ソフトバンクのiPhone 4Sの下り最大速度の理論値が14.4Mbpsなのに対し、auは最大3.1Mbpsと、両社のカタログスペックにはかなりの開きがあるが、実測値ではほぼ拮抗する結果となった。
なお、前回5月の実測調査では、ソフトバンクの下り速度はiPhone 4が0.47Mbps、Androidが0.55Mbpsであり、今回調査ではほぼ倍増。ICT総研では「短期間で基地局を大幅に増加してきている効果が確実に表れている」としている。
Android端末では、首都圏と東北でau、東海・関西ではイー・モバイルが最も速かった。