NTTの1Q決算は営業収益が過去最高の3兆2400億円、AI新会社を設立へ

NTTが2024年度第1四半期決算会見を開催。総合ICT事業とグローバル・ソリューション事業の増収により、営業収益は過去最高を更新した。併せて、AI関連の新会社を設立することも発表された。業務・業界横断した連鎖型AIサービスを推進する。

NTTは2024年8月7日、2024年度第1四半期(1Q)決算会見を開催した。

営業収益は対前年比4.1%増の3兆2400億円で、1Qとしては過去最高を更新。営業利益は同8.2%減の4358億円の増収減益となった。「収益、利益とも概ね想定通りに進捗している」とNTTの島田明社長は語った。

NTT 島田明社長

NTT 島田明社長

セグメント別では、NTTドコモグループを対象とする総合ICT事業は、ドコモのモバイル通信サービス収入が減少したものの、スマートライフ事業における金融決済などの成長により対前年増収となった。一方、ドコモは量販店における販売強化のため顧客基盤の強化に取り組んでおり、そのコスト増から営業利益は対前年減収だった。

総合ICT事業とグローバル・ソリューション事業は増収

総合ICT事業とグローバル・ソリューション事業は増収

地域通信事業は、NTT東日本/西日本のネットワーク収入の減少に加えて、設備保守コストの低減に向けた保有資産の撤去、老朽化設備の更改、西日本における災害復旧費用の増加により、減収減益となった。「中期的な成長に向けて、事業の選択と集中、オペレーションの効率化、抜本的なコスト削減策に積極的に取り組んでいきたい」(島田社長)としている。

NTTデータグループを対象とするグローバル・ソリューション事業は、日本における公共・金融法人分野における増収に加えて、為替の影響もあり対前年増収、利益は前年並みとなった。

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