SigfoxとAIで1万台規模の位置追跡を低コストで UnaBizが新サービス「Sigfox Atlas Sparks」

LPWAネットワーク・Sigfoxをグローバルで展開するUnaBizの幹部が来日し発表したのは、Sigfoxが得意とする位置情報追跡をさらに高精度、低コストで実現する新サービスだ。そのカギは、同社独自開発のAIアルゴリズムによる、通信パターンの分析だという。

仏UnaBizが2024年7月16日、メディア向けブリーフィングを行った。

UnaBiz CTOのアレクシス・サセット(Alexis Susset)氏が台湾より来日し、同社の現況と新たに提供する位置情報サービス「Sigfox Atlas Sparks Beta」について説明した。

(左から)UnaBiz CTOのアレクシス・サセット氏、同社 ジャパン・ソリューションディレクター 日本法人取締役の水谷章成氏

(左から)UnaBiz CTOのアレクシス・サセット氏、同社 ジャパン・ソリューションディレクター 日本法人取締役の水谷章成氏

“世界最大のLPWA”Sigfoxは月間27億メッセージを処理

同社は低消費電力と長距離伝送を特徴とするLPWAネットワーク・Sigfoxを、各国のパートナー企業とともにグローバル展開している(参考記事:Sigfoxが目指すLPWA統合「LPWAプロトコル間の争いを終わりにしたい」|BUSINESS NETWORK)。現在、70カ国以上で事業を展開し、接続デバイスは1300万台、得意先企業は1500社以上を数える。

同社 ジャパン・ソリューションディレクターで日本法人取締役の水谷章成氏は、Sigfoxネットワークは3万594のアクティブ基地局を有し、「世界最大」の月間27億ものメッセージを処理していることを紹介した。

その一方でサセット氏は、「全世界をカバーするには力足らず」といい、各国の通信事情や法規に合わせて、他のセルラー通信や他のLPWA、衛星通信等と連携し「マルチなコンバージェンス」によりカバレッジを拡大していると説明した。

様々な技術とのコンバージェンスによりカバレッジを広げる

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