シャープは2011年8月22日、企業向けAndroidタブレット端末「RW-T107」を発表した。9月5日に発売する。
Android 2.3を採用するRW-T107は、非接触ICカードの無線通信規格である「NFC」に対応しているのが大きな特徴。このためISO 14443 Type AやFeliCa対応のリーダライタとして使用でき、会員カードシステムによる顧客情報の呼び出しなど、ICカードを活用した効率的な業務システムを構築できるという。また、端末利用者の認証用にNFCを活用することで、セキュリティの強化も図れるとのこと。
搭載するディスプレイは、7型ワイドTFT液晶(1024×600ドット)。端末サイズは約130×194×11.5mm、重さは約395g。また、バッテリーは5400mAhの大容量タイプを内蔵し、約8時間の長時間駆動が可能だという。
サポートする通信機能は、無線LAN(IEEE802.11a/b/g/n)とbluetoothで、3Gには対応しない。また、CPUにはTIのOMAP 4430 1GHzを採用し、メモリはRAMが512MB、ROMが8GB。カメラは前面(200万画素)と背面(300万画素)の両方に搭載する。
シャープでは今後、アパレル関連の接客支援、銀行・保険業の渉外支援ツール、小売チェーン店の会員カードシステム構築のほか、保守サービス業での業務マニュアルの電子化対応、教育現場への導入など向けにRW-T107を拡販していく考えだという。