NTTがメディカル・ヘルスケア事業再編 2028年に100億円規模の収益目指す

「ヘルスケア・メディカルに関わるデータを作り、そのデータを健康サービス産業、製薬を中心とした研究者の方々に利用していただくことで、多様なサービスや研究成果を社会実装していただけるようにしたい」。NTTプレシジョンメディシンの社長に就任予定の是川幸士氏(現NTTライフサイエンス/PRiME-R 代表取締役社長)は、6月11日に開いた記者会見で新体制の狙いをこう説明した。

NTTは、ヘルスケア・メディカル事業を手掛けるグループ会社を再編、ゲノム検査による健康増進サービスなどを手掛けるNTTライフサイエンス(持ち株会社の子会社)を母体に2024年7月に発足するNTTプレシジョンメディシンの下、ヘルスケア・メディカルデータの生成・収集から、新薬開発支援や健康増進サービスの提供まで、一元的に提供できる体制を整える。

NTTプレシジョンメディシンの代表取締役社長に就任する是川幸士氏(現NTTライフサイエンス 代表取締役社長)

NTTプレシジョンメディシンの代表取締役社長に就任する是川幸士氏(現NTTライフサイエンス 代表取締役社長)

NTTプレシジョンメディシンは7月の発足時に、同じく持ち株会社の子会社で病院の電子カルテ情報の活用支援を行う新医療リアルワールドデータ研究機構(PRiME-R)とNTTデータの子会社で臨床試験(治験)支援を手掛けるクリニカルサポートの2社を子会社化する。10月には、NTTデバイステクノのモバカル(携帯端末に対応した電子カルテ)事業が、NTTプレジションメディシンに統合される。

これによりNTTグループは、医療機関等との連携や、製薬企業や研究機関等へのデータ流通を加速させることで、次世代の予防や治療法の研究開発を支援する。さらにパートナーと連携して研究開発成果の社会実装を促進、個人にパーソナライズされた最適な予防や医療を提供する「プレシジョンメディシン」の実現を目指す。

NTTグループはメディカル・ヘルスケア事業を再編、プレシジョンメディシン(個人にパーソナライズされた最適な予防や医療)の実現を目指す

NTTグループはメディカル・ヘルスケア事業を再編、プレシジョンメディシン(個人にパーソナライズされた最適な予防や医療)の実現を目指す

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