インターネットイニシアティブ(以下、IIJ)は2024年4月22日、法人向けデータ通信サービス「IIJモバイルサービス/タイプI」などフルMVNOサービスにおいて、IoT向けLTE通信方式「Cat.1 bis」の接続確認を実施したと発表した。
接続確認にあたってはキャセイ・トライテックの協力の下、SIMCom Wireless Solutions製の通信モジュール「SIM7672G」を用い、NTTドコモのエリア内にて通信可能であることを確認したという。
移動体通信事業者(MNO)は3Gサービスの終了を進めており、最後まで3Gサービスを継続しているドコモも2026年3月の終了を発表している。
これに伴い、現在使われている3G対応のIoTデバイスは新たなLTE通信規格に対応する必要がある。
LTE対応にあたっては、一般的に、通信モジュール周辺のRF回路(アンテナおよび変復調等の信号処理を行う高周波回路)の仕様も変更する必要があるが、Cat.1 bisに対応したLTE通信モジュールを採用することで、既存の3G向けRF回路のままLTEに対応することができる。このためIoTデバイス開発・製造事業者は筐体の開発コストを低減することが可能で、LTE通信の対応方法においてCat.1 bis通信モジュールは有力な検討候補だという。