古河電気工業は2024年4月16日、国内では最多の心数となる4000心光ファイバーケーブルの販売を開始したことを発表した。幹線用光ファイバーとして通信事業者大手へ提供した。
国内で主に使用されている幹線用光ファイバーケーブルは、1000心や2000心であり、データトラフィックの急激な増大に伴って複数条を敷設しなければならない状況が増えている。
4000心光ファイバケーブル(左)と、16心間欠接着型テープ心線のイメージ
今回開発した4000心光ファイバケーブルは、管路敷設に対応可能な高い引張強度と機械的強度を備えているうえ、1000心や2000心に分岐されることを想定した整数倍の心数となっている。
また、海外で主流の12心ではなく、国内で多く使用されている4心や8心の光ファイバケーブルとの接続性を考慮し、16心間欠接着型テープ心線を採用。古河電工製の融着機であるS124M16を使用することで、安心して接続工事を行え、12心ごとの接続に比べて融着接続工数は約25%削減が可能になるという。
同社は、今後もデータセンタ間接続などで超多心光ケーブルを必要とする国内の通信事業者に向けて、4000心光ファイバケーブルの提供を推進していくとしている。