センチュリー・システムズは2024年3月13日、省電力IoTゲートウェイのFutureNet MA-Sシリーズ、および防水化した省電力IoTゲートウェイのFuturenet MA-Pシリーズの新機種として、Wi-Fi Halow対応モジュールを搭載した2モデルをリリースした。
Wi-Fi Halow(IEEE 802.11ah)は920MHz帯を利用するWi-Fi規格で、長距離伝送が可能な点が特徴だ。2022年9月から日本国内での利用が可能になった。
今回発売する新モデル「FutureNet MA-S120/LH」「FutureNet MA-P160/LH-P」は、従来のWi-Fiより長距離伝送が可能になり、かつ、従来のLPWAであるLoRaWANやSigfoxより高速伝送が可能になった。また、IP通信が可能なことから、既存のネットワークと組み合わせたシステム開発も容易という。
Wi-Fi Halow対応IoTゲートウェイ「FutureNet MA-S120/LH」(左)と「FutureNet MA-P160/LH-P」
MA-S120/LHは金属筐体で、マルチキャリアのLTE通信モジュールとWi-Fi Halowモジュールを搭載している。この機器をアクセスポイントとして利用し、通信キャリアの電波の届かない場所に設置したWi-Fi Halow子機からデータを集約して、LTE経由でクラウドに送信するというような構成を想定している。
MA-P160/LH-Pは防塵防水筐体に搭載しているため、屋外に直接取り付けが可能だ。また、LEDランプを外部インタフェースと同じ面に配置しており、電柱等の高所に取り付けた場合でもPOWERランプ、電波状態のLED、通信状態のLEDを下から目視で直接確認できるため、カメラ向けに最適な製品となっているという。PoE給電インタフェース、マルチキャリア対応LTE通信モジュール(デュアルSIM対応)も搭載している。
いずれも価格はオープンで、MA-S120/LHは2024年4月、MA-P160/LH-Pは同年6月に出荷を開始する。