NECは2011年6月3日、インターネットや携帯電話網、無線LANなどの通信スループットを推定する技術を開発したと発表した。スループットは、他のユーザーの通信状況や電波状態によって変化していくが、80%の精度で推定できるという。NECでは、同技術を使ってあらかじめスループットを推定し、それに合わせて動画のデータサイズを制御することで、安定したビデオ視聴が可能になるとしている。
NECが開発した技術は、物理法則を活用したものである。スループットが時間経過にともなって変化する特性が、ゴムチューブなどの粘弾性体に力を加えたときに変化する特性と似ていることを解明。粘弾性体の変形量算出に利用する方程式を用いて、スループットを推定しているという。