【ワイヤレスジャパン】NFCの可能性を提案するトッパン・フォームズ

トッパン・フォームズのブースでは、日本でも来年から本格普及が見込まれている非接触ICカードの国際規格NFCを活用したアプリケーションが紹介されている。ヘルスケアへの活用や観光情報の提供など、NFCの可能性を見ることができる。

日本でも関心が高まっている非接触ICカードの国際規格「NFC(Near Field Communication)」のアプリケーションを前面に打ち出していたのがトッパン・フォームズである。同社は5年ほど前からNFC関連の技術開発に取り組んでおり、カードやリーダー/ライター関連などのハードウェアモジュール、ドライバーなどのソフトウェア、SDKまで、NFCのアプリケーション開発に必要な多様な製品を提供している。

今回の展示では、NFCを使うと何が行えるのか――ヘルスケア、モバイルアプリケーションの2分野で具体的な活用方法の提案を行っていた。

ヘルスケア分野では、NFCによる個人認証を使った飲酒運転防止システムや、血圧や脈拍などのデータを医療機関に継続的に伝送する遠隔医療の個人認証にNFCを活用した例など、すでに商用化されているアプリケーションを出展している。説明員によれば、将来的には健康保険証や社会保障カードなどへの採用も期待しているという。

血圧計などの情報を継続して医療機関に送る遠隔医療システム。本人であるかどうかの認証にNFCが使われる
血圧計などの情報を継続して医療機関に送る遠隔医療システム。本人であるかどうかの認証にNFCが使われる

Android 2.3でNFCのリーダー/ライター機能がサポートされたことなどを受け、モバイルアプリケーション分野でのNFCの活用も一気に進展していくものと予想されているが、当然モバイル関連の展示にも力が入っていた。ブースでは、ワインのボトルに添付されたNFCタグをスマートフォンで読み取ると詳しい商品情報が表示される「ワインライブラリー」や、印刷物にタグを組み込んで観光情報を提供する「観光案内サービス」などのデモを行っていた。

ワインのボトルに添付されたNFCタグの情報をスマートフォンで読み取る。スマートフォンからの書き込みも可能
ワインのボトルに添付されたNFCタグの情報をスマートフォンで読み取る。スマートフォンからの書き込みも可能

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