NTTコミュニケーションズ(NTT Com)は2024年2月9日、宿泊業界の幅広い業務のDXに貢献するスマートホテルソリューションに、サービスロボットとの連携、音声認識機能を新たに追加すると発表した。
これにより、宿泊業界におけるインバウンド需要増加や人材不足といった課題への対応のほか、宿泊客に新しい宿泊体験を提供することで、従業員・宿泊客両方の満足度向上に貢献するとしている。
サービスロボットとの連携、音声認識機能を新たに追加
(1) サービスロボットとの連携
複数メーカー製のロボットを制御し、エレベーターや自動ドアなどのビル設備と連携した自律走行を実現する「Smart Data Platform for City」を活用することで、階をまたいだ宿泊者の案内など、さまざまな業務をサービスロボットが担えるようになるという。
例えば、インルームダイニングや備品などのデリバリー業務を担うサービスロボットのケースでは、サービスロボットが客室制御/情報管理システムを通じて客室内設備と連携しており、チャイムの鳴動やディスプレイへのメッセージを通じて宿泊客に到着を知らせることができるという。
(2) 音声認識
宿泊客との接点に、タブレットやIPTV(インターネットに接続されたテレビ)などに加え、スマートスピーカーなどを活用した音声認識機能を追加することで、幅広い業務を自動化できるという。
具体的には、ルームサービスなどの宿泊客からのリクエストを音声認識で受け付けたり、従来はスイッチ、リモコンなどで操作していた照明、空調、カーテンなどの客室設備を音声で操作することが可能になるとのこと。
今後、NTT独自の生成AI大規模言語モデル(LLM)「tsuzumi」を活用した宿泊客からの予約・問い合わせなどのカスタマーフロント業務の高度化による新たな顧客体験の提供や、「Smart Data Platform for City」との連携強化による宿泊施設運営の更なる省人化・効率化、省エネルギー化への貢献を目指すとしている。