NTTは2023年12月13日、国連標準化機関ITU-Tが主催したCxO Roundtableにおいて、同社が提案したIOWNの技術仕様について、公的標準策定が合意されたと発表した。合わせて、IOWNの推進団体であるIOWN Global Forum（IOWN GF）とITUの連携強化についても合意がなされた。
ITU-T局長が主催するCxO Roundtableは12月5日にアラブ首長国連邦ドバイで開催された。発表によれば、この会議は、情報通信業界のハイレベル幹部（CxO）やITU-Tの幹部が一堂に集い、業界が今後優先して検討すべき課題や、それらの課題に関する標準化活動について今後の方向性や主要な行動分野を示すことを目的としている。
CxO Roundtable の参加者
NTTは、IOWN GFの代表として、IOWNの国際接続性の担保や、途上国も含めた世界展開に向けた公的標準策定の重要性を提案。本会議に参加した世界各国のキャリア、ベンダー、公的機関等のハイレベル幹部から、IOWNがもたたらす価値やその重要性について賛意が示され、IOWN技術仕様の公的標準策定を推進することが合意されたという。
今後、公的標準化と親和性の高い国際相互接続に関する技術仕様などについて、ITU-T にて標準化活動を進めていく予定だ。
